利用者が望んでないのに自動的にリボ払い

カードホルダーはリボ払いにすれば金利を取られることを知っています。そこでクレジット会社は支払い方法をリボに変更してもらおうと、利用者に特典をつける戦略を考えました。一回払いからリボ払いに変更すれば、ポイントが2倍になったり、特定の商品についてはキャッシュバックするといったキャンペーンを展開するようになりました。リボ専用カードも次々と登場しています。
クレジットカード会社のWebサイトで、自分の返済予定や利用明細を見ると、購入した商品ごとに「リボへ変更」と書かれたボタンが目立つように赤い字で表示されている場合があります。チェックマークを入れるだけでリボ専用カードでなくても、通常のクレジットカードで簡単にリボに変更できるシステムになっているのです。
国民生活センターの調べでは、リボに関する相談件数は2009年11月時点での比較で、前年比約60%増加して約200件。消費者からは「お店が発行するポイントカードにクレジット機能付きのカードを選択するように勧められたら、リボ専用カードだった」という、説明不足が原因と思われる苦情も寄せられています。消費者が説明書や注意書きをきちんと読めばトラブルにはならないのですが、表示が分かりにくいなど、適切な情報提供になっていないケースもあるようです。紛らわしいのは、リボ専用カードで決済するのも「1回払い」に変わりがない事実。通常のクレジットカードと同じ感覚でリボ専用カードを使う人がいても不思議ではありません。
一時的な負担軽減を歓迎する利用者心理を突くのは、クレジットカードの信頼性低下にもつながりかねません。